CAのここだけの話

A380の「上空ラウンジ」と「隠れ部屋」 CAがご紹介する機内設備 (2/2ページ)

松岡至宝
松岡至宝

乗務員たちの隠れ部屋

 機内ではお客様が立ち入れない部屋、クルー・レスト・コンパートメント(「CRC」と私の会社では呼んでおります)が設備されている機体があります。長時間のフライトになると航空規定により乗務員に休憩時間が設けられているので、乗務員はそこで休憩します。

 形はいたってシンプルで、カプセルホテルのようなものです。休憩時間は、路線にもよりますが、9時間半以上のフライトだと1時間半~、また中東から北米・南米やオセアニアへの路線は13~17時間ほどかかるので、3時間程度の休憩がそのフライトの状況によって決められます。

 B777では機体の後方部に10名、A380では一階の後方部に9名の乗務員が休憩を取れるCRCがあります。最新のA380にはエコノミークラスの下方部、ちょうどカーゴの前方にCRCがある機体が導入されました。この最新機材だと一度に12人のクルーが休憩を取れるため、基本的に長期フライトで運用しています。

ベッドめぐり争奪戦

 各乗務員、クルー・レスト内にお気に入りのベッドの場所があるため休憩前はちょっとした争奪戦です。

 なかなか眠れない時には、お客様の座席と同じスクリーンがそれぞれのベッドに設置してあるので映画を観て過ごす乗務員もいます。仮眠を取ることで乗務員は長時間フライトでも頑張ることができ、その後、到着地の街にすぐに繰り出すことが可能なのです。

お手洗いとCRCを混同?

 またCRCの入り口はお手洗いの近くにあるので、うっかり、CRCの扉の前で長い間待っているお客様をお見かけします。CRCの前には鍵が付いてあるので、お手洗いの扉とは少し異なります。特に飛行機の後方のお手洗いをご使用される際にはぜひ確認してみてくださいね。

機内デザイン鑑賞も旅行の醍醐味

 航空会社で異なる機内のデザインを見られることも旅行の醍醐味の一つではないでしょうか。

 まだまだ自由に空の旅は楽しめませんが、いつか飛行機に乗る機会がありましたら、クルー・レストの場所にも注目してみてくださいね☆

高知県出身。同志社大学経済学部卒業後、証券会社で営業職として2年間勤務。日本人でも全路線に乗務できる中東系航空会社に惹かれて転職。現在7年目。旅行、各国のお酒を現地で試飲することが趣味。

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら


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