最強のコミュニケーション術

「今年の5大ニュース」でわかる深層心理 仕事納めまでに確認したい3項目 (1/2ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 伝え方や言い回しを変えると、自分を取り巻く環境が変わり、やってくるチャンスも変わっていきます。皆さんは自分のコミュニケーションに自信がありますか? この連載ではコミュニケーション研究家の藤田尚弓が、ビジネスシーンで役立つ「最強のコミュニケーション術」をご紹介していきます。

 第23回は「仕事納めまでに確認しておきたいこと」がテーマです。激動の2020年も残すところあと僅かになりました。来年も混乱は続きそうですが、やはり新年は部下に良いスタートをきってもらえるようサポートしたいものです。混乱が予想される状況では、どんな点を意識して準備をすればいいのか。仕事納めまでに確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。

目標設定の前に! 12月中に終えておきたい「価値観の確認」

 厚生労働省の調査によると、目標管理をしている企業は全体の70%以上(*1)。目標管理をしていない職場の人でも、新年に目標を立てるということを、習慣にしている人は多いと思います。

仕事での目標、趣味やプライベートでの目標などを立てることは素晴らしいことです。しかし中には、達成できないどころか「先延ばしにして手をつけていない目標がある」という人もいるのではないでしょうか。

 先延ばしをしてしまう理由を「意志が弱いから」だと片付けてしまう人もいますが、これでは改善は見込めません。手をつけられない理由の一つに「心から同意した目標でなかった」という理由があります。「こうするべきだ」という社会規範などに縛られて目標を設定するよりも、自分が心から同意できる形で目標を設定したほうが、目標は達成しやすくなります。

 2020年はCOVID-19の登場で世界が激変した1年でした。日本でも働き方や生活様式が変わりました。これに伴い、価値観も大きく変わっているはずです。この部分を無視して、従来のような目標設定をしてしまうと、心から同意できないために、未達に終わりやすくなることが予測されます。仕事納めまでに、価値観の確認をしておきましょう。

「質問で」部下に価値観の確認を促す

 新年の目標設定に役立ててもらおうとして「コロナで価値観変わった?」というような質問をしても「そんな部分もあるような…」といった曖昧な回答しか得られないと思います。そこでお勧めなのが、「○○さんにとっての、今年の5大ニュースは何?」という質問です。そのとき「なぜ、そのニュースを選んだか」という理由も訊いてみてください。この理由の部分に、現在の価値観が現れやすいからです。

【例】

  • 部下にとっての重大ニュース:「リモートワークになったこと」
  • その理由:「家族と過ごす時間が増えたから」

 家族と過ごす時間に価値を見いだしている場合、その価値観にあった目標設定をするようアドバイスをするとよいでしょう。

【例】

  • 従来の目標:仕事の効率をあげて、よりよい成果を上げる
  • 価値観にあった目標:仕事の効率を上げて、家族との時間を増やせるようにする

 働きがいに関する調査では、「上司と気軽に話せる」という項目もよく挙げられます。「今年の5大ニュースは何?」という質問は、部下の話を聴くチャンスでもあり、働きがいにも繋げられるよい機会だと思います。特にこの一年は、価値を感じるものが大きく変わった可能性があります。部下への質問だけでなく、自分の5大ニュースとその理由を書き出すという作業も、ぜひ仕事納め前にやってみてください。

「頑張ります」と言う部下に注意 改善につなげる「原因の確認」

 12月は一年の振り返りをするのに適した時期です。勝場でも「できなかったこと」「失敗してしまったこと」など、反省する機会もあるでしょう。このとき、ぜひ部下の言動に注目してみてください。振り返りをした後に「頑張ります!」とだけ言う部下、特にその部下がマジメな性格なである場合には注意が必要です。

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