私たちは何か発言するときに、時間があれば下書きをしたり、頭で考えたりして、準備をすることが普通だ。その準備をしないで、話しながら修正するという方法だ。
そんな無謀なことに意味があるのかと思うかもしれないが、瞬発力を鍛えるには、これがよい。できれば自撮りをして、その話法を繰り出したり、その際の表情を自分で確認したりして修正するのがいい。ビジネススキルをその場で向上させる演習プログラムを実施しているが、あえて事前に準備しないで、自撮りしながらのロールプレイングを即座に始めて、動作と発言の瞬発力を鍛えていく。時間も1分から長いものでも5分以内で演習し、それを繰り返していく。瞬発力が確かに高まることを実感するに違いない。
考えてみれば、私たちの社会的活動は、瞬発力発揮の積み重ねだ。職位が上がれば上がるほど、その度合いは高まる。
あのときこうしておけばよかった、ああ言っておけばよかったと後悔しないために、準備しないロープレで瞬発力を高めることがお勧めだ。
【プロフィル】山口博(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター代表取締役。慶大卒。サンパウロ大留学。第一生命保険、PwC、KPMGなどを経て、2017年モチベーションファクターを設立。横浜国大非常勤講師。著書に『チームを動かすファシリテーションのドリル』『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社)。長野県出身。