働き方

3月1日説明会解禁、対面も復活 今年はハイブリッド型就活

 2022年春に卒業予定の大学生らを対象にした企業の採用説明会が3月1日に解禁となる。今年の就職活動では、新型コロナ感染拡大で昨年の就活から姿を消した対面式のリアル説明会が復活。一方、感染拡大防止のための人数制限なども厳格に行われ、数万人の学生が集まるコロナ禍前の風物詩が戻ってくることはなさそうだ。各社は昨年に引き続き、オンラインでの説明会にも力を入れる考えで、今年の就活は対面式とオンラインを併用する“ハイブリッド”型になる。

 「5000人限定だが、関東では幕張メッセ、関西ではインテックス大阪で開く」

 就活情報提供最大手のマイナビ(東京)の担当者は、今年3月の説明会は対面式で開催できるとアピールした。

 昨年3月の説明会解禁は新型コロナ感染拡大の始まりと重なった。マイナビは3月前半だけで全国150を超える会場で予定していた企業の合同説明会を中止。「リクナビ」のリクルートキャリア(同)や、「キャリタス就活」のディスコなども対面方式での大規模な説明会を見送った。

 しかし今年は各社とも「マスク、アルコール消毒、ソーシャルディスタンス確保で密にならないようにして、リアル説明会を開催」(リクナビ)する。企業側と学生が直接言葉を交わせる対面の説明会には、企業と学生の双方から根強い需要があるという。

 ただし感染拡大防止策の徹底は必須だ。各社は参加前の予約を前提としたり、入場者数を常にカウントしたりするなどの措置をとる。コロナ禍前までのような会場前に学生がぎっしり並ぶという状態は避けなければならない。

 その分、各社は昨年から始まったオンライン説明会を継続し、対面式の説明会の不十分さをカバーする。ネットで採用担当者の説明を生中継し、チャットで受けた質問をその場で回答するスタイルや、あらかじめ撮影した説明動画を配信するなどの工夫をこらす方向だ。オンライン説明会は時間や場所にとらわれないことから、地方の学生を中心に歓迎する声もあり、今後の定着も見込まれている。

 企業サイドも、「最終面接は対面で実施したいが、1次面接まではオンラインも積極的に活用する」(総合商社)といったスタイルが多くなるとみられ、学生にとっては、オンラインと対面の両方への対応が迫られることになる。(平尾孝)

【用語解説】大学生の就職活動

 多くの日本企業では、卒業予定の学生を対象にまとめて選考し、卒業と同時に採用する新卒一括採用を実施する。企業が採用計画を立てやすいといった利点がある一方、留学経験者らは応募しづらい。企業の中には通年採用を検討する動きもある。政府は19日、2022年卒業予定の大学生らについて、卒業後3年以内の既卒者を新卒者扱いするよう経済団体に要請した。

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