たとえば「60%の確率で勝つことのできるじゃんけん」があったとします。算数が得意な人は、「50%を超えているのだから有利。感情的にビビらずにやるべき!」としてしまいがちです。しかし、これは「大数の法則」。つまり、何百回、何千回とやれば相手も勝率60%に近づくというわけです。
この「大数の法則」を投資やビジネスに置き換えて考えると、何百回、何千回とやることのできる資金力があれば、失敗も許されるため、「GO」という判断になります。しかし、たった1回しかチャレンジできない資金力しかなかったらどうでしょうか。10回中4回は破産ですね。別の投資先を探したほうが良さそうです。
いずれの決断においても必要なこと
いかがでしょうか? 実は、学習塾の現場でも「志望校をどうする?」という状況では同じような決断を、保護者・本人それぞれが迫られています。私たちは、これらの項目について「納得・合意」できると、その選択肢を「論理的だ」として実行に移していくわけです。算数や答えのわかっている練習問題とは違いますね。そして、いずれの決断にしても、決断時点で
- 破産(回復不可能な状態に陥る可能性)は避ける
のと、
- 決断したあとに撤退を含めて柔軟かつ積極的に調整する
のが大切です。
パナソニックは、4000億円を手にしたわけですから、タラレバを語るのではなく、有効活用して是非大きなインパクトのある事業を展開してもらいたいと思います。
【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら