社会・その他

国税滞納額、22年ぶり増 コロナの滞納猶予が影響

 国税庁は5日、令和2年度末の国税滞納残高が前年度比9・7%増の8286億円だったと発表した。ピークだった平成10年度(2兆8149億円)の3割程度だが、22年ぶりに増加に転じた。

 新型コロナウイルスの影響で納税が難しくなった場合の特例猶予制度が多く適用され、元年度分の滞納の新規発生が2年度にずれ込んだことなどが影響したという。同制度は2年4月~3年2月で約32万件、1兆5176億円に適用された。

 2年度末の滞納残高の内訳は、所得税が最も多い3342億円だが、前年度比では0・4%の微増。続く消費税は3245億円で、同21・6%の大幅増だった。このほか法人税1081億円、相続税561億円など。

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