働き方

「集中力はやる気の問題ではない」仕事を最速で終わらせる人が使っている“ある道具”とは (3/3ページ)

 ■事細かにスケジュールを決める必要はない

 (3)15時まで

 昼食後は集中力が途切れやすい時間帯です。1人で行う仕事ではなく、会議、打ち合わせ、面談、商談、日程調整など、他の人と一緒にする仕事を入れるといいでしょう。

 (4)勤務時間終了まで

 15時以降は、勤務終了までのカウントダウンという締め切り効果によって再び集中力が高まりますので、報告書の作成や、各種手続き、事後処理など、面倒だけど必要な仕事をするのがおすすめです。

 また、前述の通り、明日のスケジュールを確認し、最高のアウトプットと、3つのキーアクションを決めてもいいでしょう。

 (5)就寝まで

 終業後は、仕事のことは忘れ、リラックスしたり、楽しんだり、心の栄養補給をする時間を確保しましょう。

 おいしいご飯を食べる、お酒を飲む、友人との会話を楽しむ、趣味に没頭する、お風呂にゆっくり入るなどです。

 また、「今日のよかったこと」を3つ思い出してから眠りにつくことをおすすめします。

 ■3.仕事中は時間を15分単位に区切る

 時間を有効活用したいと思っているのに、ついネットニュースを見てしまったり、スマホに手が伸びてしまったりして、結局無駄に時間を費やしてしまう。その時間があれば、先延ばしにしていたあの仕事ができたのに……。

 こうなってしまうのは、仕事に制限時間を設けていないからです。脳科学の実験でも、適度に制限時間を設定したほうが、制限時間を設けなかったときよりも脳が活性化して集中できることが証明されています。

 「パーキンソンの法則」というものをご存じでしょうか。これは「仕事は、与えられた時間の長さいっぱいまで膨張する」という心理学の世界では有名な法則です。たとえば、15分でできる仕事でも、30分の時間があると結果的に30分の時間をかけてしまう傾向があります。

 このように、時間制限を設けなければ、1つの仕事を終わらせるために必要以上の時間を費やすことになるのです。逆に言えば、どんな仕事でもタイムリミットを設けることで、集中力が増し、最短の時間で終わらせることができるわけです。

 そこでおすすめなのが、時間を15分に区切ることです。短く感じるかもしれませんが、集中すれば多くのことができます。

 ■ゲーム感覚で取り組むのがコツ

 また、60分、90分など比較的ロングスパンで区切ってしまうと、つい油断して、冒頭の15分、20分を無駄にしてしまう可能性があります。時間を計る際は、時計ではなく、カウントダウンできるツールを活用することがおすすめです。

 私はキッチンタイマーを愛用していますが、最近はスマホアプリなど便利なツールもたくさんあります。音だけでなく、バイブレーションや光の点滅で時間を知らせてくれるので、仕事中も周囲を気にせず活用することができます。

 ポイントは「15分でここまで終わらせる!」と決めてからとりかかること。もしくは、「15分でどこまでできるか」とゲーム感覚でチャレンジしてみてもいいでしょう。

 これを続けていくと、「15分だと物足りない」「15分は長すぎて集中できない」といった人も出てくるかもしれません。

 そんなときは、タイマーの設定を20分に延長してみる、10分に短縮してみるといった調整をしてみましょう。

 繰り返し実践すると、自分がいちばん集中できる時間の区切り方を見つけることができます。

 何度も試してみて、最も集中できる時間の単位を見つけよう。 (メンタルコーチ 大平 信孝)

 大平 信孝(おおひら・のぶたか)

 メンタルコーチ

 アンカリング・イノベーション代表。目標実現の専門家。長野県生まれ。中央大学卒業。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。現在は、法人向けに、チームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供している。個人向けには「行動イノベーション年間プログラム」とオンラインサロンを主宰。近著に『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ  科学的に先延ばしをなくす技術』(かんき出版)、『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』。公式サイト。

(PRESIDENT Online)

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