電機大手、車載技術競う AI使い道案内、自動運転サポート… CESでパナやソニー

車載カメラ向け画像センサーを紹介するソニーの平井一夫社長=8日、米ラスベガス(ロイター)
車載カメラ向け画像センサーを紹介するソニーの平井一夫社長=8日、米ラスベガス(ロイター)【拡大】

  • アマゾンのAIを搭載したパナソニックの車載システムのイメージ(共同)

 米ラスベガスで9日(日本時間10日)に開幕する家電見本市「CES」は、電機大手が人工知能(AI)などを用いた運転支援や自動運転の最新技術を競い合う場となっている。もともとはテレビといった家電が主役だったが、今や自動車分野にシフトしてきた。

 パナソニックは米アマゾン・コムのAI「アレクサ」を使い、車内の画面に話しかけるだけで、道案内や空調操作などができる車載システムを披露。インターネットに接続しなくても一定の機能が使えるのが特徴で、トーマス・ゲッパート北米総代表は「革命的だ」と語った。

 ネットにつながる環境では、車の中から自宅の空調をつけることができるなど機能はより充実する。パナソニックは米グーグルとも同様のシステムを開発。米IT大手との連携で、成長の牽引(けんいん)役に据える車載事業で一段の拡大を狙う。

 三菱電機は展示を車載関連に絞り、運転支援機能を備えた試作車を公開。声で個人を認証し、登録しておいた行き先を画面に表示するシステムや、ドローンを活用して道路状況を把握する技術を提案する。

 ソニーは自動運転に活用する車載カメラ向けの画像センサーを紹介。暗所や逆光でも車の周囲360度の状況を正確に把握できる将来技術だ。平井一夫社長は「進化した画像センサーで自動運転のポテンシャルが現実的になる」とアピール。画像センサーはスマートフォン向けが主力だが、車載向けに本腰を入れる。

 自動車メーカーが電動化や自動運転の開発を単独で行うのは難しく、電機大手にとっては商機。矢野経済研究所の試算によると、自動運転の前提となるつながる車の国内関連市場は平成32年には28年の約2.5倍の1兆円、37年には2兆円規模に達する見通しだ。