日産三菱、先進企業に投資 ゴーン氏会見、今後5年で1000億円超

 日産自動車は9日、提携先の三菱自動車、仏自動車大手ルノーと共同で、新興企業を支援するファンド「アライアンス・ベンチャーズ」を設け、今後5年間で最大10億ドル(約1130億円)を投資すると発表した。先進的な技術やサービスを取り込み、電気自動車(EV)や自動運転車の競争力を高めたい考えだ。

 グループ戦略を統括する日産のカルロス・ゴーン会長は9日、米ラスベガスで開幕した家電見本市「CES」で記者会見し「自分たちで多くのことをするが、外部からの独創力もたくさん必要としている」と述べた。ファンドは日産とルノーがそれぞれ4割、三菱自が2割負担する予定。

 ゴーン会長はまた、昨年発覚した無資格検査問題を巡り「私は現在、日産の最高経営責任者(CEO)ではない。車の技術や将来の話をしたい」と述べるにとどめた。(共同)