規制が普及後押しで「産業誕生以来の大変革」 到来する自動車市場の大変化とは (1/5ページ)

 電気自動車と自動運転、共同利用サービスなどの普及により、2025年頃から新車販売台数(乗用車)が減少に転じるという予測がある。クルマが売れなくなるのだから、既存の自動車メーカーは苦境に立たされる。だが自動車市場全体が縮小するわけではない。クルマでの移動はもっと便利になるからだ。これから到来する大変化の中身とは--。

※画像はイメージです(Getty Images)

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 産業誕生以来の大変革をもたらすもの

 2017年、ボストン コンサルティング グループ(以下BCG)は約半年間かけて、激変する自動車業界について詳細に検討・分析した。その結果、過去100年間とはまったく異なるトレンドが起きていることがわかった。

 新たなトレンドを生みだす原動力は、1.技術の変化、2.社会の変化、3.規制の変化である。「1.技術の変化」では、電動化と自動運転が現実化しつつある。加えて「コネクティビティ」、つまり自動車がオンラインにつながるようになる。「2.社会の変化」としては、「シェアリング・エコノミー」が重要なキーワードになっている。最後の「3.規制の変化」としては、自動運転車に関する規制や排ガス規制などが各都市で動き出している。

 バラバラに起きているこれらの現象を1つの大きな流れと捉えた場合、それによって自動車市場がどのように変化し、業界の利益構造をどう変えていくのだろうか。

2025年頃を境に新車販売が二つに分かれ始める