資本金の最大は、2010年(平成22年)1月の日本航空(資本金2510億円、会社更生法、東証1部)。従業員数の最多は、マイカル(従業員数5000人)だった。
市場別では、東証1部が81件で最多、次いで、ジャスダックが46件、東証2部が31件、店頭上場が22件、大証2部が21件と続く。東証1部が突出し、次いで新興企業を多く抱えるジャスダックの多さが目を引く。
◆未曽有の不況が日本経済を襲った
平成の30年間の上場企業倒産は、年平均で7.7件発生した。東京商工リサーチが全国倒産集計を開始した1952年(昭和27年)から1988年(昭和63年)までの「昭和」の37年間の上場企業倒産は合計95件で、年平均2.5件にとどまる。上場企業数が異なり単純比較はできないが、平成は昭和の3倍のペースで上場企業倒産が発生した。
平成の30年間を10年ごとに区切って比較すると、(1)1989年(平成1年)~1998年(平成10年)は44件(年平均4.4件)だったが、(2)1999年(平成11年)~2008年(平成20年)は140件(年平均14件)と急増した。
この期間は、金融機関の破綻が相次いだ金融危機直後からリーマン・ショックが起こった時期で、不良債権の早期処理と未曽有の不況が相まって上場企業倒産が頻発した。