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ソニーの“着るエアコン”、「レオンポケット」は即戦力になりそうだ (4/4ページ)

 夏場に多く汗をかく季節にもレオンポケットを安心して使えるように、ペルチェ素子を内蔵したプレート側には防滴加工を施している。もちろん専用インナーウェアは洗濯して繰り返し使える。

 実際に使ってみて、レオンポケットはすぐにでも欲しい即戦力アイテムという印象を持った。ところが本機はまだ入手できない。19年夏は「First Flight」のクラウドファンディングで開発資金を調達した段階で、支援者に商品が届くのは2020年の3月ごろになる予定。量産商品化の計画については現在検討中だという。

 クラウドファンディングを使った理由

 レオンポケットは、ソニーのスタートアップ創出と事業運営を支援する「Sony Startup Acceleration Program」(SSAP)のオーディオションを経て事業化が決まった新商材だ。二人の伊藤氏はともにソニーの電子ペーパーを使った腕時計「FES Watch」にも携わった、いわば「新規事業のベテラン」。彼らがクラウドファンディングを利用した理由は、「商品化に踏み切る前に、レオンポケットの提案性がどのような人たちに響くのか、市場性を見ながら仕様や生産規模を決めるのに有効だったから」(伊藤陽一氏)という。

 クラウドファンディングでは、目標額を6600万円と決して安くないレベルに設定した。結果として4200人のサポーター(出資者)と6916万8000円の資金を集め、達成率は104%。製品版の開発にゴーサインが出た。伊藤陽一氏は、「レオンポケットを良いものに仕上げ、できるだけ早く支援者の方々に届けたい」と話していた。(ITmedia)

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