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それは単なる自己陶酔 空気を読みすぎる人が「KY」になるメカニズム (3/4ページ)

 どちらもコミュニケーションに慣れていない

 「空気を読みすぎて失敗する人=忖度しすぎる人」と「空気が読めない人=忖度できない人」に共通していることは、コミュニケーションに慣れていない点です。

 「忖度しすぎる人」は、上下関係を意識して育ったものの、どの程度の忖度でコミュニケーションをとればいい塩梅になるのかがわかりません。

 上司の表情や言葉尻、その場の雰囲気を深読みしたり、思い込みをしたりすることによって忖度しすぎてしまううえ、気を利かせて動いている自分に陶酔してしまう人もいます。

 空気を読めない人の「4つの特徴」

 一方「忖度できない人」は、親や教師、学校の先輩との間に上下関係をあまり意識せずに育った人に多く見られます。気を使う場がなかったために、相手がこれを望んでいるだろうと想像力を働かせたり、指示されたことをやるなら同時にこれもやっておいたほうがいい、と広げて考えたりすることができません。

 近年は「忖度できない人」のなかに、「謙虚すぎる人」も増えています。このタイプは「自己主張するのは見苦しいこと」「怒られたり失敗したりするかもしれないから、余計なことはしないほうがいい」と考えてしまう傾向があります。上司が期待していても、それを忖度して動くということがありません。自発的には動かず多数派に同調し、上司の指示にも黙って従います。

 あなたが「忖度しすぎる人」「忖度できない人」なら、やりとりはメールを避けて直接行い、相手の反応を注視しましょう。仕事では勝手に判断せず、上司への報告や相談はこまめにして、確認をとります。

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