ライフ

新天皇ご即位、令和幕開け 退位の礼、上皇さまに (1/2ページ)

 皇太子さまは1日、第126代天皇に即位された。30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に同日改元された。平成時代の天皇陛下は4月30日で譲位し、上皇となられた。天皇の譲位は、江戸時代の光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初めて。天皇陛下は59歳で、戦後生まれの初の天皇となられた。陛下は5月1日、皇居・宮殿で国事行為「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」と「即位後朝見の儀」に臨まれる。

 皇太子妃雅子さまと皇后さまは、それぞれ皇后、上皇后となられた。秋篠宮さまは皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)として、皇太子の役割を担われる。長男の悠仁さまが継承順位2位となられた。85歳の上皇さまは、これまで担ってきたすべての公務を原則、陛下に引き継がれた。

 上皇さまは4月30日午前、皇祖神の天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる皇居・宮中三殿の賢所(かしこどころ)で、「退位礼正殿の儀」の実施を告げる「退位礼当日賢所大前の儀」に臨み、午後には皇居・宮殿「松の間」で行われた「退位礼正殿の儀」で、在位中最後のお言葉を述べられた。

 午前10時過ぎ、天皇のみが着ることが許される祭儀の正装「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包んだ上皇さまは、三殿中央の賢所の回廊に姿を見せられた。笏(しゃく)を手に御簾(みす)の中に入って拝礼し、退位礼正殿の儀を実施する趣旨の「御告文(おつげぶみ)」を日本古来の大和言葉(やまとことば)で読み上げられた。

 続いて歴代天皇や皇族をまつる「皇霊殿」、八百万(やおよろず)の神をまつる「神殿」でも同様の趣旨を告げられた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus