新型コロナウイルス禍の中、31日に本番を迎えたハロウィーン。「西の聖地」と呼ばれる大阪・ミナミは、今年は仮装している人はまばらだった。
「人出は例年の7割程度。仮装姿はほぼ見かけないのは少し驚き」
大阪・ミナミのアメリカ村でベビーカステラ店を営む男性(41)はこう話す。辺りでは、人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃」のキャラクターや吸血鬼の衣装を着た人の姿も見られたが、例年に比べると人通りは少ない。「ハロウィーン特需」も期待できず「今日は早めに店じまいする。いつまでコロナに悩まされるのか」とつぶやいた。
そうした中、カボチャのかぶり物姿で繰り出したのは、堺市の女性会社員(37)。手指の消毒やマスクの着用など感染対策は万全というが、「密になると感染リスクも高い」と懸念しており、例年人出が最も多くなる夜を避け、昼から夕方にかけてそぞろ歩きを楽しむことにした。
一方、人気アニメ「ワンピース」のコスプレをした大阪市東成区の男性会社員(26)は「ハロウィーンは誰かと写真を撮り合ったりするのも魅力。人が少ないのは寂しい」と残念そうだった。