相互監視社会が招く民主主義の危機
今の日本社会のSNSによるバッシングは倫理観に基づいているように見えて、その実、何らの倫理観もないといった感じがします。実際、バッシングの仕方は常軌を逸していたりもして、そのバッシング自体が反倫理的だったりしても、まったく反省する素振りも見せなかったりします。
お上が作ったルールや制度への信頼を前提として社会全体で監視を続けるというのが本質であれば、それはきっと民主主義の危機と言えるかもしれません。
われわれは、ルールや制度を守る必要はありますが、時に変える必要もあるからです。現在の日本人のSNS監視社会は、ルールや制度を変える活力を奪う可能性があります。それはもしかすると、時代の変化に取り残される結果を招くことになるかもしれません。
いや、もうすでにそうなっているのかも。ふと思い立ったことをつらつら書いてみました。ちょっと考えてみてください。
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