国内

GDP、年2.5%減に下方修正 7~9月期改定値 相次ぐ自然災害影響

 内閣府が10日発表した2018年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動を除く実質で前期比0.6%減、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で2.5%減となり、11月14日に発表された速報値の年率1.2%減から大幅に下方修正された。7~9月期の法人企業統計を新たに反映し、相次いだ自然災害の影響で設備投資が大きく落ち込んだ。

 マイナス成長は2四半期(6カ月)ぶりで、14年4~6月期の年率7.3%減以来の下げ幅となる。

 項目別では、設備投資は速報値の0.2%減から2.8%減と大きく引き下げられた。卸売り・小売業や情報通信機械器具製造業が弱く、09年7~9月期の2.9%減以来の下げ幅となった。個人消費も携帯電話などの通信・通話使用料が減り、0.1%減から0.2%減に下方修正。公共投資は1.9%減から2.0%減となった。一方、住宅投資は0.6%増から0.7%増へ上方修正された。

 輸出は1.8%減、輸入は1.4%減で、ともに速報値と同じだった。

 景気実感に近い名目GDPは0.7%減、年率換算で2.7%減で、年率1.1%減だった速報値から下方修正された。

 内閣府は、家計消費動向を正確にGDPへ反映させるため、今回の7~9月期GDP改定値から、四半期ごとのGDPの推計方法を変更している。

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