国内

訪日客の消費額、遠い政府目標 6年連続で最高更新も1人当たりは0.9%減 (1/2ページ)

 観光庁が16日発表した訪日外国人消費動向調査によると、2018年の訪日外国人旅行者による買い物などの旅行消費額(速報値)は、前年比2%増の4兆5064億円と6年連続で過去最高額を更新した。20年に8兆円の政府目標までほど遠く、達成には一層のてこ入れが求められる。

 1人当たりの旅行支出額は0.9%減の15万2594円。訪日客の消費額は、ビザ(査証)緩和や航空路線の新規就航などを背景に増加傾向にあったが、中国人観光客の「爆買い」が話題となった15年をピークに3年連続で減少している。

 観光庁の田端浩長官は記者会見で、「国・地域別の旅行支出は前年を上回る地域が多くなっているのは明るい兆し。目標達成のため訪日客の掘り起こし、地方誘客、滞在満足度の向上を図りたい」と述べた。

 また、日本政府観光局(JNTO)は同日、18年の訪日客数(推計値)を3119万1900人、出国日本人数は6%増の1895万4000人で14年以来となる過去最高を記録したと発表。訪日客の主要20カ国・地域別では、自然災害影響を受けた香港が1.1%減となったが、残る19カ国・地域が過去最高で、トップ3は中国が13.9%増の838万100人、韓国が5.6%増の753万9000人、台湾は4.2%増の475万7300人だった。

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