スパコン「京」、8月に運用停止 理研など後継機の開発進める

 理化学研究所のスーパーコンピューター「京」(神戸市)が8月に運用を停止し、その後撤去されることが6日、理研への取材で分かった。2012年9月に本格稼働してから約7年での運用停止となる。理研などが後継となる次世代スパコンの開発を進めており、京と同じ場所に設置して21~22年ごろの運用開始を目指している。

 京は医療や気象予測、半導体開発などさまざまな研究のデータ計算で利用され、スパコンの計算速度を競うランキングで世界1位を獲得したこともある。06年に政府主導で開発が始まり、12年6月に完成。開発費は約1110億円だった。

 理研によると、今年8月16日に外部の研究者や企業による利用を停止。同月中にはシステム自体をシャットダウンする。撤去後に大部分を解体することにしており、費用は数億円が見込まれている。

 スパコンの開発競争は米国や中国など世界各国で激化。理研の後継スパコンは最大で京の100倍の計算能力が見込まれ、地震や津波の予測やビッグデータの解析などが期待されている。

 京をめぐっては、旧民主党政権時代の09年に政府の事業仕分けの対象となり、蓮舫参院議員が「2位じゃ駄目なんでしょうか」と発言し、物議を醸した。