台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が、中国で電気自動車(EV)の開発や製造を手掛ける合弁会社の設立に向け、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と協議していることがこのほど、明らかになった。FCAが発表した。これまでスマートフォンの受託生産を事業の柱としてきた鴻海はEV事業に本格参入し、新たな成長分野にしたい考えだ。
FCAの発表によれば交渉は続いており、最終合意までには数カ月かかる見通し。合弁会社は双方の折半出資とし、インターネットによる通信機能を備えた「コネクテッドカー(つながる車)」の事業を行うことも検討している。
鴻海は米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の受託生産で急成長。2016年には、経営難に陥っていたシャープを買収し、傘下に収めた。ロイター通信によると、鴻海グループは新興のEVメーカーに投資したことがある。
FCAは鴻海との合弁で、各社が開発にしのぎを削るEVの展開を加速する狙い。FCAはフランス大手グループPSAと経営統合することを決めている。(ロンドン 共同)