国内

政府、ベトナムにワクチン100万回分提供 7月はタイなども

 茂木敏充外相は15日の記者会見で、ベトナムに対し、新型コロナウイルスワクチン100万回分を無償提供すると発表した。16日に出荷し、同日中に現地に到着する見込み。国内製造した英アストラゼネカ製ワクチンを提供する。7月上旬からインドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアに対し、ワクチンを提供する考えも明らかにした。

 日本政府として台湾に続く2国間での直接提供となる。茂木氏は台湾とベトナムへの追加供給も検討していると説明した。国際機関経由の提供に時間がかかることなどに触れ、「感染状況が厳しい国に対してはスピード感を重視して直接出す方法を取る」と説明した。

 また、インドネシアなど東南アジア諸国連合(ASEAN)各国への提供に関し、「ASEANと日本は極めて重要な関係を有してきた。日本が提唱する『自由で開かれたインド太平洋』を実現するうえでも極めて重要な国々だ」と指摘した。

 中国が自国製ワクチンを武器に東南アジアなどへの影響力拡大を図る中、日本としてもワクチン支援を強化している。

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