海外情勢

クオモ前NY州知事を初訴追 強制わいせつ、容疑否認

 米東部ニューヨーク州のオールバニ群保安官事務所は28日、元側近の女性に対する強制わいせつの疑いで前州知事のアンドルー・クオモ容疑者(63)をオールバニの裁判所に訴追した。クオモ容疑者が8月にセクハラ問題で辞任して以来、刑事訴追は初めて。クオモ容疑者の弁護士は容疑を否認する声明を出した。

 訴追状によると、クオモ容疑者は昨年12月7日、オールバニの知事公舎で女性の服の中に手を入れ、胸を触るなどした疑いが持たれている。この女性は、今年8月にクオモ容疑者を告訴したブリタニー・コミッソさんとみられる。

 2月以降、クオモ容疑者の元側近ら複数の女性がセクハラ被害を相次いで訴え、ジェームズ州司法長官は8月3日、女性11人に対するセクハラ行為を認定する報告書を発表。クオモ容疑者は同月10日、セクハラを否定しつつも混乱の責任を取るとして辞任を表明した。州内の複数の検察当局が捜査している。

 ジェームズ氏は声明で「今回の訴追は、報告書の内容の正しさを証明している」と強調した。(共同)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus