米労働省が13日発表した6月の消費者物価指数は季節調整済みで前月比0・9%上がり、上昇率は2008年6月(1・0%)以来、13年ぶりの大きさとなった。前年同月比も5・4%上がり、上昇率が同じだった08年8月以来、12年10カ月ぶりの大きさだった。
新型コロナウイルス禍からの経済活動再開による需要拡大に一部品目の供給が追いついていないことや、原材料価格の高騰が物価を押し上げた。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数も前年同月比4・5%上がり、上昇率は1991年11月以来、29年7カ月ぶりの大きさ。前月比では0・9%上がった。
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は事実上のゼロ金利政策や量的金融緩和といった大規模な金融緩和策を実施している。大幅な物価上昇が続けば、金融政策にも影響が出る可能性がある。(共同)