習氏、生物多様性保全へ260億円規模の基金表明

    【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は12日、雲南省昆明市で開催中の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で演説し、発展途上国の生物多様性保全事業を支援するために15億元(約260億円)を拠出して基金を立ち上げると表明した。環境保護と経済回復の両立に向け、途上国支援をリードすることに意欲を示した。

    12日、中国・昆明で開かれた生物多様性条約第15回締約国会議でビデオ演説する習近平国家主席(新華社=共同)
    12日、中国・昆明で開かれた生物多様性条約第15回締約国会議でビデオ演説する習近平国家主席(新華社=共同)

    習氏は、オンライン形式で行った演説で「昆明生物多様性基金」の設立を表明した。その上で「各方面の資金拠出を歓迎する」と各国に呼び掛けた。

    11日に開幕したCOP15は、15日まで予定される今回と、来年4~5月の2部構成で開く。一連の会議では、新たな国際保全目標の採択を目指す。新目標は、2010年に日本で開いたCOP10で決まった「愛知目標」の後継という位置づけで、30年までの達成を目指すものとなる。


    Recommend

    Biz Plus

    Recommend

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

    求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)