めぐみさん拉致現場を初視察 松野官房長官

    北朝鮮による拉致問題担当相を兼ねる松野博一官房長官は14日、新潟市を訪れ昭和52年に横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=が北朝鮮工作員に連れ去られた現場周辺を視察した。

    横田めぐみさんが拉致されたとみられる現場周辺を視察する松野官房長官(左端)=14日午後、新潟市
    横田めぐみさんが拉致されたとみられる現場周辺を視察する松野官房長官(左端)=14日午後、新潟市

    視察には、めぐみさんの弟、哲也さん(53)も同行。松野氏は視察後、記者団に「閑静な住宅街、通学路で拉致が行われた。私はめぐみさんと同年配。誰が被害者になってもおかしくなかった」と厳しい表情で語り、早期解決を改めて誓った。松野氏は同日、被害者救出を訴える同市の集会に参加する。

    当時中学1年生だっためぐみさんは52年11月15日夕、下校中に自宅近くで襲撃され、工作船で拉致された。平成14年の日朝首脳会談で北朝鮮はめぐみさんが死亡したと主張し、偽の遺骨や改竄(かいざん)した資料を提出。日本政府は早期帰国へ誠実な対応を求めている。


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