映画「アルマゲドン」が現実に 小惑星に宇宙機が体当たり、地球を救う実験の打ち上げ迫る

開発中のDARTのバス(本体部分)(NASA)
開発中のDARTのバス(本体部分)(NASA)

小惑星ディディモスとディモルフォスは、太陽の周りを約2.1年(770日)かけて周回している。火星の公転周期が約780日なのでそれに近い軌道といえるが、火星から最も遠ざかるポイントでは地球の公転軌道に接近する。

DARTはディモルフォスに到達する10日前、その本体から「リシア・キューブ」という、カメラを2基搭載した子探査機を分離する。本体が衝突する様子を、その子機が撮影し、映像を地球へ送信するためだ。

DARTは狭角望遠鏡(208mm、視野0.29度)の「ドラコ」と、自律光学誘導システム「スマートNav」を搭載し、それによって目標天体であるディモルフォスを自動追尾し、2022年9月26日から10月1日の間に衝突する。

そのときの地球からの距離は約1,100万km。その様子は地球上の高性能望遠鏡や宇宙望遠鏡などによって観測され、ふたつの小惑星の挙動、軌道推移のほか、飛び散った物質などを観測し、分析される。両小惑星が地球に最接近したのは2003年が最後だが、次に接近する2062年までの間、その観測は継続的に続けられるはずだ。

【NASAによる「DART」紹介映像】

【宇宙開発のボラティリティ】は宇宙プロジェクトのニュース、次期スケジュール、歴史のほか、宇宙の基礎知識を解説するコラムです。50年代にはじまる米ソ宇宙開発競争から近年の成果まで、激動の宇宙プロジェクトのポイントをご紹介します。アーカイブはこちら

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