リュウグウ試料の画像や分析データ443点一般公開 はやぶさ2採取

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星リュウグウの試料のうち、分類や基礎的な分析が完了した443点の研究用データをデータベース化して、ホームページで一般公開した。

    小惑星リュウグウの試料443個の画像や分析結果など研究用データを閲覧できるホームページ
    小惑星リュウグウの試料443個の画像や分析結果など研究用データを閲覧できるホームページ

    試料の画像のほか、採取地点や重さ、大きさ、光学的な分析結果の図表などを閲覧できる。JAXAは今後、試料を用いた研究の国際公募を行う計画で、データベースは本来、応募者が研究テーマを決定する際の参考にすることが目的だ。

    だが、閲覧には特別な資格は不要で、誰でも画像のダウンロードやデータの利用が可能。試料分析を指揮するJAXAの臼井寛裕グループ長は「研究者でなくても、科学に興味のある人はいつでも自由にアクセスして、リュウグウの粒子の世界にひたっていただきたい」と話した。

    国内での本格的な試料分析は昨年6月から行われ、既に水や有機物を含むことを示す特徴が見つかっている。研究チームは同日、試料は高温にさらされた痕跡がみられなかったことや、過去に知られている隕石(いんせき)に比べて最も密度が低いことも新たに分かったと説明。太陽系の初期の状態を保っている可能性が高く、地球の水の起源や生命誕生の謎の解明につながりそうだ。

    ホームページのURLは以下の通り。

    https://darts.isas.jaxa.jp/curation/hayabusa2/


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