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    新種目にワクワク、パリ五輪狙う セーリング須長由季

    昨年の東京五輪で私が出場したセーリングのウインドサーフィン種目RSX級は、2024年パリ五輪ではiQフォイル級という新種目に変わります。ウインドサーフィンの中でも次世代の乗り物で、自転車に例えるなら〝ママチャリ〟からロードバイクに変わるようなイメージといえば分かりやすいでしょうか。

    東京五輪に出場した須長由季=2021年7月、江の島ヨットハーバー沖
    東京五輪に出場した須長由季=2021年7月、江の島ヨットハーバー沖

    RSX級では風が弱いときに苦しい思いもしていましたが、フォイル級はスピード感があって展開も速いので、一瞬の判断で順位が入れ替わります。ただ、体格が大柄な私には向いている種目でもあります。これまでとは使う筋肉も違ってくるので、操るのは簡単ではありませんが、上半身を中心に体幹をしっかりと鍛えていきたいと思います。

    東京五輪は12年ロンドン大会以来、2回目の出場になりました。普段からよく練習している江の島(神奈川県藤沢市)が会場だったので、平常心で臨むことができました。目標の8位入賞には届きませんでしたが、総合12位で、RSX級では過去最高の順位に入ることができたので手応えを感じられる大会でした。

    新型コロナウイルス禍で無観客開催となり、移動なども外部との接触を避ける「バブル方式」ではありましたが、江の島の橋のたもとまで知人が応援に来てくれたり、同僚もメッセージを届けてくれたりして、これまで以上に人との絆を感じられる五輪でもありました。他の人に見てもらう機会が少ない競技ではありますが、テレビ中継やインターネット中継もあって、競技を多くの人に知ってもらえたこともうれしかったです。

    今年は2月にアジア大会の代表選考会があり、10月の世界選手権出場も大きな目標になります。春からはワールドシリーズなど海外の大会にも参戦する予定です。ここ数年、コロナ禍で海外で試合をする機会が少なかったので楽しみです。新種目なだけに未知の部分は多いですが、新たな発見にワクワクしながら、パリ五輪に向けて頑張っていきたいと思います。(談)

    ミキハウススポーツクラブの選手が自身の活動を通して競技の魅力などを発信します。


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