宮城県の村井嘉浩知事は24日の定例会見で、大規模噴火と津波に見舞われた南太平洋のトンガに対する県独自の支援は現時点で見送る考えを示した。「物資を送れないか国と調整したが、自治体や民間団体からの物資は当面受け付けないということだった。金銭的な支援も難しいと判断した」と述べた。
その上で「(東日本大震災で)同じ津波被害を受けた県としてトンガに心からお見舞いを申し上げたい。政府が何らかの支援を自治体に求めるならば積極的に応じたい」と語った。
村井氏は11日の会見でトンガの被害状況に応じ、県独自の支援を講じる考えを示していた。
政府はトンガ支援として100万ドル以上の資金を無償提供する方針を表明。また、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」は24日午後にも飲料水や火山灰を除去する高圧洗浄機などを積み、海上自衛隊呉基地(広島県呉市)を出港する。