1972年の札幌冬季五輪開会式から50年を迎えた3日、札幌市が中心部の大通公園で五輪マークのモニュメントをお披露目した。72年大会はアジア初の冬季五輪で、同公園は外国人選手の歓迎式などで使われた。
市は2030年にも冬季五輪・パラリンピック開催を目指しており、招致の機運盛り上げも兼ねた取り組み。五輪マークは高さ3メートル、幅5・5メートルで、昨年8月に同市で東京五輪のマラソン・競歩が開催された際、大通公園に飾ったものを再利用した。
散歩中に通り掛かった同市の主婦、山本史子さん(60)は当時、小学校の授業で競技を観戦したという。「50年前の今日もこんな青空だった。時間がたつのは早いですね」と懐かしんでいた。
4日からは、地下鉄のさっぽろ駅と大通駅を結ぶ「地下歩行空間」(520メートル)で、子どもの絵画や当時を知る市民から募ったエピソードなどを展示する。