都議会開会で小池知事施政方針 「持続可能な都市へ」

    令和4年度当初予算案などを審議する都議会定例会が16日、開会した。小池百合子知事は施政方針で、一般会計の総額が過去最大の7兆8010億円となった当初予算案について、「東京を持続可能な都市へと変革させるために、施策を大胆にアップグレードした」と強調。新型コロナウイルス感染症への対応を徹底し、「活気やにぎわいにあふれる東京の日常を一日も早く取り戻す」と述べた。

    都議会定例会で施政方針を表明する小池百合子知事=16日午後、都議会議事堂(力武崇樹撮影)
    都議会定例会で施政方針を表明する小池百合子知事=16日午後、都議会議事堂(力武崇樹撮影)

    小池氏は4年度当初予算案の重点分野に「グリーン」と「デジタル」を挙げ、「環境対策が経済の妨げになるという考えは、この令和の世ではもはや過去のもの」と指摘。太陽光発電設備の設置促進や電気自動車(EV)用充電器の普及に向けた取り組みを推進する考えを示した。

    進展するデジタル技術の活用に向け、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する方針も示し、「中小企業が持続的な成長を遂げていくため、総合的に支える仕組みを強化する」と述べた。子供をめぐる多様な課題に対応するため、新設の「子供政策連携室」を核に施策を展開する意向も示した。

    都庁の組織改革を継続する考えも明らかにし、「課題が生じれば素早く柔軟に対応し、完成度を高めていく。構造的な課題にも鋭く切り込む」と述べた。

    定例会は3月25日までの会期中、4年度当初予算案や都立公園新設に関する条例改正案など計111の議案を審議。2月22日に代表質問、同24、25両日に一般質問が行われる。


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