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確定申告の季節に必見…お得なようで損するかもしれない「ふるさと納税」

こんにちは、桶井道(おけいどん)です。連載8回目、今回は、「ふるさと納税がお得なようで損するかもしれない事実」、「制度が出来た趣旨と現状の乖離(かいり)」、「私がふるさと納税をしない理由」、「おけいどん式ふるさと納税」について書きます。

ふるさと納税は、直観的に「得」しているようで、実は「損」するかもしれないという『落とし穴』も(Getty Images)※画像はイメージです
ふるさと納税は、直観的に「得」しているようで、実は「損」するかもしれないという『落とし穴』も(Getty Images)※画像はイメージです

確定申告の季節です。ふるさと納税をしている方には必須ですから、手続きされる方も多くおられることでしょう。「得した」と実感できる瞬間ですね。ところが、ふるさと納税は、直観的に「得」しているようで、実は「損」するかもしれないことをご存知でしょうか。『落とし穴』があるのです。先に、ふるさと納税について、おさらいしてみましょう。

ふるさと納税が作られた目的は、(1)多くの人が地方の「ふるさと」で生まれ育ち、その自治体から医療や教育など住民サービスを受けます。そして、進学や就職を機に「都会」に引っ越し、納税は「都会」でします。その結果、育ててもらった「ふるさと」には税金が入りません。そこで、今は「都会」に住みながらも、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思でいくらか納税できる制度を作ろうというもの、(2)過疎が進み税収が減少している地域と都市部との地域間格差を是正したいというもの、です。

昨今は、一部の自治体からの発信やふるさと納税サイトのテレビCMなどによって、「お得な制度」というイメージがますます強くなっているように感じます。好きな自治体を選んで寄付をすると、特産品などが貰えて、節税できるお得な制度、と広く認知されていることでしょう。残念ながら、この法律ができた精神と現状とで乖離があるように思います。もちろん、本来の目的・精神に沿って、ご自身の「ふるさと」に納税されている方も大勢おられることとは思います。私は個人を否定するつもりは全くありません。

ふるさと納税は、どのようにお得なのでしょうか? 自分が選んだ自治体に寄付をすると、その寄付金のうち2000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除が受けられます。特に、住民税の控除への効果が大きいです。さらに、その自治体より返礼品として、特産品が貰えます。つまり、「実質2000円の自己負担で、自治体から返礼品が貰えて、節税できるというお得な制度」というわけです。

さて、ふるさと納税を別の視点から見てみましょう。

ふるさと納税をしなければ、本来は地元自治体に税金を納めていることになります。ところが、ふるさと納税をすることで、その税収が、地元自治体から自分が選んだ自治体に流れるという訳です。地元自治体の税収が減るということになります。

この、ふるさと納税による減収額のうち75%は国から地方交付税にて補填(ほてん)されます。とはいえ、25%の減収となります。地元自治体の財源が減りますと、市民サービスに影響が出ることが考えられます。地元の医療や教育、道路の整備、橋の補修…これらは税収により成り立っているわけです。


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