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海沿いを走る電車の「貸切」料金11万円也 特注の車体ラッピングや学生旅行もOK

伊豆半島の東海岸を走る伊豆急行(静岡県)が期間限定で貸切団体列車の申し込みを受け付けている。料金は11万円(税込み)。贅沢(ぜいたく)に1人で貸し切ることも可能という。伊豆急の担当者は「知らない人が乗っている電車は昨今、新型コロナウイルスの感染リスクから敬遠する人もいる状況ですが、貸し切りの電車なら『密』を避けることもできます」と話している。

海岸沿いを走る8000系電車(伊豆急行提供)
海岸沿いを走る8000系電車(伊豆急行提供)

■東急時代の8000系再現も

伊豆急によると、11万円で貸し切ることができるのは8000系電車。半世紀以上前にデビューした古い車両で、2004年までは東急東横線で活躍していたという。伊豆急では車内にトイレや向かい合わせのボックスシートを設置。濃淡2色の水色のラッピングを施した普通電車として使われてきた。

今回の貸切列車は、ラッピングがない、ステンレス製の車体がむき出しになった無塗装の車両で運行。3両編成を1人だけで貸し切ることもできるほか、好きなラッピングを車体に施し、撮影用に走らせることもできる。担当者は「鉄道が好きな方なら、赤いラインをラッピングして東急当時の仕様を再現することもできます」と話す。

貸切料金には、伊豆高原-伊豆急下田駅間の往復運賃や諸経費などが含まれる。ラッピングを行ったり、規定の区間よりも延長して運転したりする場合には、別途費用がかかる。

8000系の貸切団体列車は「伊豆急行線開業60周年事業」の一環で昨年初めて実施。昨年は鉄道ファンだけでなく、コロナ禍で修学旅行が中止になり、「貸切列車ならいいと学校から許可が下りたという学生」(担当者)からも申し込みがあったという。

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今年は5月9日~7月31日に15組限定で運行する予定。6月30日までの申し込み期間中、20~25組に達した段階で受け付けを終了し、15組を抽選する。1組の人数が100人を超えた場合、料金が1人当たり1100円加算される。

担当者は「お客さまとの打ち合わせで希望を聞き、なるべく希望通りになるように貸切列車を仕立てたい」としている。


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