欧州系格付け会社のフィッチ・レーティングスは15日、ロシアのドル建て国債の利払いが16日にロシアの通貨ルーブルで行われた場合には、30日間の猶予期間終了後にデフォルト(債務不履行)と見なすとの見解を示した。
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ロシアは米欧などの金融制裁で外貨準備の半分近くが事実上凍結されたことを受けて、ドルで支払うことが実務的にできなければルーブルで支払う意向を示している。
フィッチはルーブルで利払いがされた場合、当該国債の格付けを猶予期間終了後にデフォルトを表す「D」に引き下げ、外貨建て長期発行体としてのロシアの格付けを「一部デフォルト」を示す「RD」に引き下げると説明した。
ロシアのドル建て国債は16日に2本、計約1億1700万ドル(約138億円)分が利払いの期限を迎える。