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最後の砦 マリウポリ製鉄所は巨大な「地下要塞」

ウクライナ東部マリウポリでウクライナ側部隊が最後の砦(とりで)とするアゾフスタリ製鉄所は、地下にトンネルなどを備えた「要塞」のような構造となっている。ウクライナ側はこの構造を駆使したゲリラ戦術で戦いを続ける可能性があるが、露軍は強力な爆弾の投下などで攻勢を強めている。

同製鉄所は欧州最大級の製鉄所の一つでソ連時代に建設された。地上の巨大な構造物に加え、地下にはいくつものシェルターやトンネルがつながっている。もともとは設備のメンテナンスや機器を運ぶために建設されたという。

製鉄所関係者が米紙ニューヨーク・タイムズに語ったところによると、2014年に親露派武装勢力がマリウポリを攻撃した際も、作業員が製鉄所の地下に隠れたという。その後も設備を管理し、最大4000人を収容できるように水や食料を備えてきたという。

製鉄所ではウクライナ軍とマリウポリを拠点とする「アゾフ大隊」の部隊が身を潜めて露軍に抵抗しているだけでなく、地元市議会によると、子供ら民間人が少なくとも1000人が避難している。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は19日、地下施設への直接攻撃が可能な特殊貫通弾(バンカーバスター)を露軍が投下しているとし、「殺人行為」と非難した。

露軍は改めて投降を呼びかけたが、ウクライナの部隊がトンネルを使ったゲリラ戦術で「長い期間、耐えるかもしれない」との分析も軍事専門家の間では出ている。(坂本一之)


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