東京の平均年収は? 男女・年代・職種ごとの平均年収と東京23区のランキングも発表!

はじめに

全国の中でも大手企業やグローバル企業などさまざまな上場企業がひしめき合う東京。都道府県別に見ても東京の平均年収は日本国内トップです。企業によっては、年収1,000万円を超える企業もたくさん存在します。

では、そんな東京の平均年収はいくらなのでしょうか。本記事では、東京の年収について詳しく解説していきます。

東京都の平均年収・月収は?

※画像はイメージです(GettyImages)
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東京の平均月収は、厚生労働省が発表している「令和2年賃金構造基本統計調査」によると「37万3,600円(所定内給与額)」となっています。ボーナスをプラスしたりすると、推定平均年収は「595万2,400円」であることがわかります。

同じ統計結果資料の中で、全国の平均月収は「30万7,700円」となっているため、東京の平均月収は全国平均と比べて「約7万円」近い月収差があります。

また、全国の中でもっとも低い結果となった青森県の平均月収は「24万500円」です。東京と青森では、「約13万円」もの月収差があることがわかります。東京は人口が多いことや物価が高いことなどを理由に、平均賃金も上がっています。青森と東京では物価が大きく違いますので、年収に差が出る要因の一つとなっているのでしょう。

企業によっては、「配属先の地域補助」として東京や大阪などの都市部では給与をプラスして、全国の従業員の生活の質を均一化するという対策をとっているところも。東京はどうしても郊外に比べて、コンビニや大手スーパーなどが多いうえに地価も高いため、食費を始めとした生活するための金額が高くなっています。こういったことも、平均年収が高いことの理由となっています。

引用:令和2年賃金構造基本統計調査

東京都の男女別の平均年収

続いて東京都の男女別の平均年収は以下の通りの結果です。

平均月収(所定内給与額)

男性:41万300円 / 女性:30万2,700円

平均年収

男性:661万1,500円 / 女性:468万2,400円

参照:令和2年賃金構造基本統計調査

男性は全国の平均年収を大きく上回り、660万ほどとなっています。対して、女性の平均年収は東京の平均年収より大幅に下回っていることがわかります。また、男性と女性の間には、200万円ほどの収入格差が出ていることが伺えます。

東京の場合、ご主人が高年収の場合に女性は扶養内で働くという場合も多いため、女性の年収にかなり大きなばらつきがあります。逆に、独身女性は男性と同じくらい給与をもらっているケースも。その大きなばらつきが、平均値としてみたときにこのような結果となりました。

既婚の女性の中でももっと働きたいと思う方は多いでしょうが、子育て世帯などを中心に考えるとなかなか社会にフルタイムで挑むのは難しい傾向があります。特に、東京で暮らしている人の半分は県外から来た人といわれています。そのため、子育て世帯であっても核家族が多く女性がフルで働ける環境が整っているとは言いづらい背景があります。

東京都の年代別の平均年収

東京の年代別の平均年収はどうでしょうか。20代前半においては、大阪・名古屋・横浜などを始めとする大都市と大きく変わりはありませんが、年齢を重ねるごとにその年収はどんどん大きくなっています。

年代別平均年収

20〜24歳:325万円3,000円

25~29歳:426万2,800円

30~34歳:514万900円

35~39歳:598万5,200円

40~44歳:662万3,700円

45~49歳:699万8,700円

50~54歳:748万8,500円

55~59歳:765万4,300円

60~64歳:545万4,700円

参照:令和2年賃金構造基本統計調査

25歳後半でも既に全国の平均年収を超えていますから、かなり水準が高いといえるでしょう。この背景には、東京には日本を支える大企業が数々残っており、年功序列制度がまだ続いているということがまず挙げられます。年功序列で昇給していくと、年収も年齢に応じて上がっていくのは当然です。

一方で、先ほど申し上げた20代後半から既に高収入な数値を示しているのは、「成果主義」のベンチャー企業なども東京にはたくさんあるからだといえます。年齢や勤務年数にとらわれず、その人のスキルを見て給与を決めるという体制を取っている会社はたくさんあり、それが若手層の平均年収の底上げにつながっていると考えられます。

東京都23区の平均年収ランキング

※画像はイメージです(GettyImages)

では、次に東京都23区の平均年収ランキングも見ていきましょう。

1位 港区 1,163万1,584円

2位 千代田区 1,005万6,536円

3位 渋谷区 885万5,484万円

参照:令和2年度 市町村税課税状況等の調

1位の港区に関しては、やはり高級マンションや地価が高い・高級住宅街が多いということから、高所得者が住まいに選ぶ傾向が強くあります。各企業の社長や役員クラスの人だったり、著名人などの高収入の人たちが集まることで、土地のブランド価値も上がりダントツの1位を獲得しています。

次いで2位の千代田区については、皇居や国会議事堂を始めとした官公庁が多くあり、街並みがきれいであることでも有名です。さらに一歩入れば大手町や丸の内といった日本トップクラスのオフィス街があり、たくさんの大手企業の本社やグローバル企業などが集まっています。

3位の渋谷区は、若者が遊ぶ街のイメージがあるかもしれません。しかし、渋谷区の中には「広尾」や「松濤」といった高級住宅地がありますし、また区内には「多くの芸能人が住んでいる」とも聞きます。エリア全体におしゃれな高級マンションが立ち並び、高所得者が好んで住む環境ともなっています。

東京都の平均年収が高い理由は?

ここまで東京都の各分野別の平均年収を見てきましたが、どうしてここまで東京都は平均年収が高いのでしょうか。主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。

・物価が高く生活費が必然的に高くなる

・地価が高いため、家賃・駐車場代が高い

・人口密度が高いため企業利益が多い

・求人数が多いため高級を提示しないと優秀な人材を雇えないことがある

主にこういった理由です。東京はとにかく物価が高く、家賃や駐車場も高くなっています。地方で暮らすファミリー物件の賃貸料金と都内の駐車場1台分の料金が同じといったことも十分あります。また、コンビニや大手チェーン店などが多いこともあり、食費も地方都市に比べて高くなってしまいます。

そのため、東京都民は全体の平均としては高めの年収ですが、生活水準が他の地方都市よりもとても高いかといわれると、人によってはそこまで大きな違いはないでしょう。

まとめ

さまざまな角度から見て、高い水準を表した東京の平均年収。それぞれ理解していただけたでしょうか。ただし、説明してきた通り東京は年収が高くても、同じように物価が高いので地方都市と比べて「とても豪華な暮らしをしているのか」といわれるとそうとは言い切れません。

とはいいつつも、日本の首都として日本を代表する企業の本社や、グローバル企業の日本本部などが多く集まる東京。努力次第では、地方都市よりも高い年収を得られる夢があるでしょう。

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