船内捜索きょうにも着手 知床沖沈没事故

    北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁は28日にも、網走港で停泊している作業船「海進」の上に据え付けられたカズワンの内部に不明者がいないかどうか捜索するとともに船体調査に着手、事故原因の解明を本格化させる。委託している専門業者「日本サルヴェージ」による船体の水抜き作業が進み次第、海保の係官が船内に入る。

    北海道・網走港で陸揚げへ向けた準備作業が行われる観光船「KAZU Ⅰ」=28日午前
    北海道・網走港で陸揚げへ向けた準備作業が行われる観光船「KAZU Ⅰ」=28日午前

    第1管区海上保安本部(小樽)によると、近く運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)の立ち会いの下で船体を差し押さえる方針。その後、損傷箇所などの詳しい調査が行われる見通しで、乗客14人が死亡、乗客乗員12人が行方不明となった事故の原因解明につながる可能性がある。


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