川崎重工業、非常走行蓄電システム納入 東京モノレール向け

 

 川崎重工業は9日、東京モノレール向けに、非常時にも最寄りの駅まで走行できる鉄道システム用蓄電設備(BPS)を納入したと発表した。

 受注額は明らかにしていないものの、数億円とみられる。東京モノレールの品川変電所と多摩川変電所に設置し、停電で駅間に停止した電車を最寄り駅に自力走行させるための電力を供給する。営業運転での導入は世界初という。

 蓄電設備は、自社開発のニッケル水素電池「ギガセル」を使用し、1つの変電所で約200キロワット時の蓄電能力がある。

 今回、2つの変電所に導入したことで、仮に朝のラッシュ時に上下線35.6キロ全線で最大17編成が駅間に停車した場合でも、最寄り駅に乗客を安全に移動できるとしている。川重は、今回の納入を皮切りに、地下鉄など他の鉄道事業者にも営業を強化する考えだ。

 東京モノレールは、東日本大震災を機に、電力会社からの電力供給が止まり、電車が駅間に停車した場合の乗客の安全性確保策を検討していた。