美容・健康家電は手軽さ重視 小泉成器「エアーマスク」 日常の中で目元ケア
電源を入れると空気が送り込まれ、目のくぼみにマスクがフィットしていく。こめかみをリズミカルに刺激し、左右の目に細かい振動を交互に加えていく。USBケーブルでパソコンから取り込んだお気に入りの音楽を聴いているうちに目の周りがじんわりと温まってくる。
「家電で表現できないかな」。健康関連機器などの販売代理店ビジネスを展開する小泉成器(大阪市中央区)商品事業部で美容器具を担当する井阪素子さんが、ドラッグストアで目元ケアの雑貨商品が山積みされているのを見掛けたことが「エアーマスク」開発のきっかけだった。
井阪さん自身も終日パソコンに向かって仕事をしているので目元が霞んだりすることがあるという。そのため「リフレッシアイテムには敏感で、特に目元ケアアイテムには注目していた」そうだ。
エアと温め、温めと振動、エアと温めのように「エア」「温め」「振動」の3種類の機能を組み合わせてアイケアできる。目元に使用するため温めモードの温度にこだわった。スチーム機能を求める声が社内からもあったというが、「気軽に生活に取り入れられることを一番重視し、また衛生面も考慮して今の機能にたどりつきました」と明かす。
「美容・健康商品はお客様から『購入したが結局続かなかった』という言葉をちょうだいすることが多い」そうだ。今後はさらに「働く女性が手軽に生活に取り入れられること」がキーワードになると予想し、商品展開も「日常のある行為を、手軽にケア時間に替えられるような開発を行いたく、準備を進めております」と話す。
ユニークなのが、最大で約500曲(1曲あたり4分換算)のMP3ファイルを取り込める機能が搭載されており、音楽を聴くこともできることだ。「自身も寝る前にはリラックスできるよう、ヒーリング音楽を流したりすることがあります。会社でも休憩中に、エアーマスクを使ってひと休みする時間をもってもらうアイテムとして取り入れました」という。
最後に「生活者が漠然と抱える悩みや、潜在的な需要にいち早く気付き『こんな便利なものがあったのか!』と驚きと感動を与えたい。『買って良かった、気に入って使っている』と言っていただける商品を増やしていきたいです」と開発者としての意気込みを語った。
「エアーマスク」の想定価格は9980円(税別)。
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