自動車の動きを光で把握 三菱電機、安全性高める照明新技術
三菱電機がコンセプトを示した自動車向け照明技術=23日、東京都千代田区
三菱電機は23日、自動車の前進や後退、ドアの開け閉めなどを、車体から路面に投影した光の模様で事前に知らせ、安全性を高める照明技術のコンセプトを発表した。法規制をクリアする必要があるが、自動運転車の実用化も見据えて開発を進め、2020年度以降の事業化を目指す。コンセプトの一部は、29日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まる「東京モーターショー」に出展するコンセプトカーに搭載される。
具体的には、ドライバーがギアを操作したり、ドアのノブに触れたりするのに連動して、車体の前後左右に搭載した光源から矢印などの模様を路面に投影する仕組みなどを検討。複数の光源を制御できるコントロールユニットを開発し、歩行者の交通死亡事故の7割が発生する夜間だけでなく、昼間でも技術を活用したい考えだ。
自動運転車への技術の導入も検討。「ドライバーが乗っていない自動運転車が走行する際、どんな動きをするのかを周囲に知らせる際にも有効だ」(三菱電機デザイン研究所の杉浦博明所長)としている。
富士キメラ総研(東京都中央区)の試算では、自動車の照明関連市場の規模は、13年の7592億円から20年に1.6倍の1兆2171億円になるという。自動車の安全性向上が求められる中、三菱電機は新たな商機を狙う。
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