「わからない」アクセルとブレーキはなぜ踏み間違えるの?
提供:clicccar交通事故が起きた際に、テレビや新聞でアクセルとブレーキを踏み間違えたという報道を耳にしたことはありませんか?
普段から運転している人からすると「なんで間違えるのかわからない」「アクセルとブレーキの位置の判断もできないもんなのかな?」と思うことも。では、実際になぜ踏み間違えは起きてしまうのでしょうか?
予期せぬ出来事だと判断力が落ちる
突然思いもよらぬことが起きると、人は瞬時の判断力が一気に落ちるものです。慌ててブレーキを踏まなきゃいけないともなると、まさしくそのような状況になります。ブレーキかと思って踏んだとしても、とっさの判断ができなくなっているので、アクセルをそのまま踏み込んでしまうのです。
踏み間違えたら変だと思わないのか?
このような意見はとても多いです。ですが、当の本人はブレーキを踏んでいると思っています。ブレーキを踏んでいるのに停まらないとなると、一種のパニック状態になってしまうため、余計に判断力も落ちてしまうのです。
どの世代が起こしやすいのか?
ニュースなどで高齢者が多く報道されていますが、そんなことはありません。思いもよらない際に発生するアクセルとブレーキの踏み間違いは、誰にでも起こりうることなんです。
2013年に発生した交通事故で、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因で1番多い世代は意外にも20代になります。判断力が落ちている高齢者だからこそ起こるのでなく、どの世代にも起きやすいのです。
AT車に起きやすい大きな理由
AT車の場合はMT車と違い、左足での操作を必要としません。右足だけでアクセルとブレーキの操作が簡単にできてしまいます。正常な運手姿勢と違っていても操作ができるため、気づかないうちにアクセルの位置から足がずれていることもあるのです。
その例が、バック運転時になります。通常の姿勢から大きく身体を反らすため、右足がブレーキを踏んでいると思っていても、実際にはアクセルを踏んでいることも。バック運転時にアクセルとブレーキの踏み間違いが多いのはこのためです。
踏み間違いを防ぐには?
とにかく焦らないことが大切です。アクセルとブレーキの踏み間違いは、焦りやパニックから起こります。正しい運手姿勢で運転すること心がけ、運転中は決して気を抜かないようにしましょう。
誰にでも起こりうることだからこそ、警戒しなければいけません。運転に慣れたからといっても、初心の気持ちでいることを忘れずに運転することが大切です。
(鈴木 唯)
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