「誤りを正せ」 米州当局、VWのリコール計画を却下 遠いブランド回復

VW排ガス不正問題

 【デトロイト=小雲規生】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題で、米カリフォリニア州の規制当局は12日、VWが提案した不正車両のリコール(回収・無償修理)計画を却下したと発表した。同当局は却下の理由として、リコール計画の詳細が不明確であることや、不正車両の排ガス問題に適切に対応できていないなどの点を挙げ、「VWは誤りを正す必要がある。今回の却下はそれに向けた一歩だ」としている。

 同当局は昨年9月、米環境保護局(EPA)とともにVWの不正を公表。VWは不正を認め、カリフォルニア州内での排気量2000ccのディーゼルエンジン車に関するリコール計画を提出していた。しかし、計画が却下されたことで、ブランド回復の道が容易ではないことが示されたかたちだ。

 ロイター通信によると、ミシガン州で開かれている北米国際自動車ショーにあわせて訪米しているVWのミュラー会長は、13日にEPAのマッカーシー長官と会談し、問題について協議するという。

 VWは一部車両に違法ソフトウエアを組み込んで試験時だけ排ガス浄化機能をフル稼働させていた。実際の走行時には基準の最大40倍の窒素酸化物(NOx)が排出されていたという。