レクサス「RC300h(versionL)」【拡大】
スタイリッシュなデザインとスポーティーな乗り味が特徴のクーペ。ところが、国内ではいまや“希少種”といえる状況だ。新車乗用車販売台数月別ランキング(日本自動車販売協会連合会)を見れば一目瞭然で、コンパクトカーやエコカー、ミニバンの名前ばかりが並ぶ。車両価格、車内空間、自動車保険料、燃費性能…クーペが流行らなくなった理由は諸説あるだろう。「日本でクーペはもう売れない車種になったのか?」などと考えていたところ、「レクサスのクーペ『RC』に試乗してみませんか?」との申し出があった。RCはレクサスでも数少ないクーペということで話題となり、受注販売が好調だった人気の一台。実際に乗ってその魅力を体感してみた。(文・写真 産経デジタル 津田克仁)
大きく分けて3タイプ選べる
RCは、ガソリン車の「RC350」、ハイブリッド車の「RC300h」、ダウンサイジングターボエンジンの「RC200t」の3タイプがある。メーカー希望小売価格が500万円台前半からスタートするため、いずれのタイプを選択しても若者が簡単に手が出せるクルマではない。「いつかはRCに乗りたい」という風潮に持っていけるかどうかが今後の課題といえそうだ。今回は、燃費性能に優れたラグジュアリータイプ「RC300h(version L)」に試乗した。