ベア「月額3000円以上」要求 自動車総連中央委で方針決定
2016年春闘の方針を説明する自動車総連の相原康伸会長(左)=14日、東京都大田区
自動車関連企業の労働組合で構成する自動車総連は14日、東京都内で中央委員会を開き2016年春闘で基本給を一律で引き上げるベースアップ(ベア)として「月額3000円以上」を求める方針を決定した。ベア要求は3年連続だが、要求額は、15年の6000円以上から半分に抑えた。待遇の底上げや格差是正を目指し、直接雇用の非正規従業員の賃上げを「時給20円」を目安に初めて要求する方針も決めた。
相原康伸会長は同日の記者会見で、「大企業のみならず、中堅・中小企業や非正規従業員にも賃上げの傘の下に入ってもらう」と述べた。
同総連によると、加盟労組のうち約2割が14、15年の2年連続で賃上げを獲得できなかった。中堅・中小企業が多いとみられ、要求水準を抑えることでベア実現を広げる狙いだ。
また、自動車メーカーの業績改善の恩恵を中堅・中小企業に波及させるため、新たに「付加価値の最適循環運動」を始めることを決定。18年までの3年間で経営者側にも協力を求め、下請けへの値下げ要求の緩和などを各労使で検討するよう要請する。同総連の決定を受け、トヨタ自動車労働組合は16年春闘でベア「3000円」を要求する方針を固めている。
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