東芝、記憶用半導体増産へ新工場 三重・四日市に用地取得
不正会計問題で経営再建中の東芝は2日、スマートフォンなどに使われる記憶用半導体を増産するため、三重県四日市市の工場に隣接する土地を取得すると正式発表した。取得面積は約15万平方メートルで、取得額は30億円。2016年度中に新工場の建設時期や生産能力などを決める方針だ。
東芝はスマホやデータセンター向け記憶用半導体の需要拡大を見込み、土地取得を決めた。新工場では記憶容量を高めた3次元構造の半導体(3次元メモリー)を本格的に量産する。
ライバルの韓国サムスン電子も、3次元メモリーを量産する新工場をソウル近郊に建設しており、東芝も対抗する。
関係者によれば、東芝は新工場の建設に数年で5000億円を投資する計画で、18年度までの稼働を目指す。これまでの案件と同様に提携している米サンディスクと折半で投資する。
東芝は記憶用半導体に年間2000億円程度の設備投資を行うとしてきた。不正会計問題で財務状況が悪化しているが、記憶用半導体事業は、今後も同社の主力事業と位置付けており、大型投資を継続する方針だ。
また東芝は同日、岩手東芝エレクトロニクス(北上市)と大分工場(大分市)を合併させ、システムLSI(高密度集積回路)の新会社「ジャパンセミコンダクター(仮称)」を4月に設立すると発表した。本社は北上市に置き、従業員2000人体制で受託生産を強化する。同事業の売却も検討していたが、当面継続する。
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