オリンパス・笹宏行社長インタビュー 医療機器分野で確実に成長
インタビューに応じるオリンパスの笹宏行社長=29日、東京都新宿区
中期経営計画を発表したオリンパスの笹宏行社長に展望などを聞いた
--新中期経営計画で目指す会社像は
「医療機器メーカーとして国内トップであるだけでなく、世界トップレベルを目指す。M&A(企業の合併・買収)もチャンスがあれば検討するが、実力で確実に成長し、社会に貢献していきたい」
--患者負担の軽減の要望が高まっている
「内視鏡と処置具は、俳優の渡辺謙さんが胃がん治療のために受けた『ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)』でも使われ、早期治療に役立つ。磁気で誘導して胃や腸の中を泳ぐカプセル内視鏡や、医師がモニター画像を見ながら2本の処置具を操作できる手術支援ロボットの開発も進める」
--外科手術用機器の強化も進めている
「ソニーと共同開発した高精細映像の4K内視鏡システムが好評だ。3D内視鏡もすでに製品化しており、今後もコスト削減やコンパクト化を進めたい」
--デジタルカメラ市場の縮小は続く
「優れた防水機能や軽量レンズなど特徴のあるカメラでコアユーザーにアピールしたい。スマートフォンに搭載したアプリケーション(応用ソフト)で操作できるカメラ『エアー』は、監視カメラへの応用やドローン(無人小型飛行機)への搭載などの活用法が期待できる」
--損失隠し事件から5年がたとうとしている
「独立社外取締役がトップを務める指名、報酬、コンプライアンスの各委員会を設けるなど内部統制を強化している。医療分野のトップ企業として自覚を持ち、今後もコンプライアンス意識を高めたい」
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