パナソニック株、10%超える急落で下げ幅トップ 前日の中期見通しを投資家が不安視

 

 大幅続落が続く1日の東京株式市場で、パナソニック株が10%を超える急落となり、東証1部の下げ幅トップとなっている。前日に発表した中期業績見通しの下方修正が投資家の不安をかきたて、大きく売られた。

 午後の取引では、パナ株はさらに値下がりが進んでいる。

 この日のパナ株は、前日比で73円安い961円と7%で取引開始。さらに下げ幅を拡大し、午前終値は午前の安値となる114円安の920円、下落率は10.98%だった。

 パナソニックは3月31日に都内で事業方針説明会を開き、2019年3月期に達成をめざしていた連結売上高10兆円を撤回したものの、「利益成長を重視する」経営方針を表明。19年3月期の連結営業利益については、16年3月期見通し比で約2割増となる5000億円を目標に掲げた。

 しかし17年3月期は減益予想とするなど、厳しい足取りになることから、マイナスの印象が市場に伝わり、大きな下げ材料となった。

 1日午前の日経平均株価は、一時500円に迫る下げ幅となった。取引開始前に日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)が2四半期ぶりに悪化。円高ドル安が1ドル=112円台前半まで進んだことで、下げが加速した。午前の取引終了時点では東証1部銘柄のうち94%にあたる1826が値下がりしたが、10%を超える下げ幅となったのはパナソニック株だけだった。