日産・ゴーン社長、被災工場を訪問「雇用や投資で貢献する」
日産自動車いわき工場で記者の質問に答えるカルロス・ゴーン社長(中央)と清水敏男・いわき市長(左)=5日、福島県いわき市(会田聡撮影)
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は5日、東日本大震災から5年が経過したのを機に、当時被災したいわき工場(福島県いわき市)を訪れ、「競争力を確保し、雇用や投資を継続して地域社会に貢献する」と述べた。同工場は2月に新型エンジンの生産を開始しており、引き続き競争力の向上に取り組む方針だ。
高級車のエンジンを製造する同工場は震災後、生産設備が壊滅的な被害を受けて休止。ゴーン社長は震災直後に現地入りするなど再開を指揮し、約2カ月で全面復旧した。
ゴーン社長は視察後、「生産がゼロの状態から正常化し(平成6年の製造開始から)累計生産は700万基を超えた。チャレンジ精神の象徴だ」と話した。
また、電気自動車(EV)「e-NV200」2台を地元の水族館などに寄贈する式典を工場内で開き、停電時に蓄電池としても使える性能をアピールした。
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