東ガスと関電、LNG調達・発電所運営で連携

 

 東京ガスと関西電力は11日、液化天然ガス(LNG)の調達や火力発電所の運営などで連携すると発表した。LNGの調達コストの削減や、発電所の効率化につなげる。さらに、両社は首都圏でのLNG火力発電の建設についても、是非を含め検討する。

 両社は、購入したLNGを相互に融通することで合意した。既に海外のLNGプロジェクトから共同調達した実績を持つが、さらに海外での連携拡大を検討する。火力発電の運営に関する技術連携も進める。

 電力小売りの全面自由化が始まり、東ガスは首都圏の新規参入組の中で最も多くの契約を獲得。関電も首都圏での小売り参入を検討しており、首都圏での電源確保が両社の課題となっていた。また、原発の再稼働が見通せない関電は、LNG火力の効率化にも迫られている。