ブリヂストンが「飛んで止まる」ゴルフボール実現 本気のアマ向けに発売

 
大きな飛びとスピン性を実現した新型V10

 ブリヂストンスポーツは、大きな飛びとスピン性能を実現したゴルフボール「ツアーB V10」を14日に発売する。V10は2006年の市場投入以降、累計450万ダースの販売実績がある大ヒット商品で、今回が6代目。特殊なコーティングによって滑りにくくするなど、さまざまな新技術を取り入れた。企画開発担当の宮川直之・ボール商品企画担当課長は「平均スコア80台を目指す、本気のアマチュアゴルファーに向けて訴求したい」と話している。

 ドライバーやアイアンでフルショットをするときは、遠くに飛び、できるだけスピンを抑制するのが理想的。しかし、アマチュアの約6割は理想条件よりもスピン量が多い条件で打っているのが現状だ。

 余分なスピンを抑えるには、ボールの中心部を軟らかくしてインパクト時に変形しやすくする。その上で、中心から外側へ向かうに連れて硬くして、しっかり反発させ、高初速を実現することが大きな飛距離を生む。新型V10はゴムの配合技術を高度化し、従来品と比べて中心部と表面との硬度差を拡大。「飛んで止まる」性能を高めた。

 また、ディンプルという表面上のくぼみが占める面積を大きくすることで、直進性の高い安定した弾道を実現している。

 一方、グリーン周辺のアプローチでは、スピンがかかって止まりやすくすることが求められている。そこで新たに開発したのが「スリップレスバイト・コーティング」という技術。一般的なボールはこすり合わせるとツルッと滑るのに対し、新型V10は食いついて滑りにくくなる。全ての番手で心地よいソフトな打感を実現した。

 新コーティング技術は、細かい傷を修復する機能も持ち合わせ、汚れにくくなった。さらにゴルファーが重視する打感の良しあしは、耳から入る打音が大きく影響していることに着目。すべての番手で心地よいソフトな打感を実現した。

 同社は埼玉県秩父市にゴルフテストセンターを所有し、計測器を活用してゴルファーごとに最適なボールを探せる、「ボールフィッティング」というイベントを年間5~10回開催。加えて東京や横浜、大阪など全国5カ所で、解析システムを活用したクラブフィッティングを行える「ブリヂストンゴルファーズストア」も運営している。

 アマチュアは、ボールの特性に高い関心を示さない傾向が強いが、こうした場も有効に活用しながら新型「ツアーB V10」の性能をアピールしていく。(伊藤俊祐)

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【会社概要】ブリヂストンスポーツ

 ▽本社=東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル

 ▽設立=1972年10月

 ▽資本金=30億円

 ▽事業内容=ゴルフ・テニス用品の製造販売